中嶋 千亜妃

2007.06.11

小さな命・・・

 土曜日の昼過ぎの出来事。

私は愛犬パグのレオと散歩中。ふと道端に目をとめるとグレーの物体。なんだろう???と近くでよ~く見たら鳥のヒナ。丸坊主に近い状態。死んでいるのかと思ったら、ピーピー鳴いている。すぐ手の平に乗せて帰った。早速獣医さんに電話して、育て方を聞いてエサを買いに行った。
『親が捨てたかもしれないから、弱くて育たないかもよ!!!』と言われた。

ヒナは大きな口あけてピーピー鳴いている。苦しいの?淋しいの?お腹が空いたの?
スポイトでエサあげたら元気よく食べた。もう可愛くて愛おしくて幸せな気分になり、夜は枕元に置いて寝たくらい。明け方、ピーピー鳴いていたからエサをあげて、その後ずっ~と眺めていた。

買い物に出かけたけれど、 ヒナが気になって気になって・・・なんだか落ち着かない・・・
サッサと家に戻り、ドアを開けたら ヒナのピーピーという鳴き声。ひと安心。
お腹が空いたのかな?エサをあげたら、急に様子がおかしい・・・
友人に電話して、ネットで検索してもらった。それから私は、 ヒナのオシリを拭いて糞を取り、ティッシュを細かくちぎり温かくしてあげた。

夜中に何度も何度も目が覚めた。 ヒナが生きているのか確認した。しかし明け方4時には亡くなっていた。朝からずっと亡骸を見て泣いていた。
ヒナがいた週末、毎週飲みに出かける私が家にいた。飲みに行く気さえおこらず、丸坊主の ヒナに夢中で、幸せだった。たった二日間だけだったけれど、すご~く癒された

会社の空き地に、 ヒナのお墓を作ろうと出社して、工場で一番若いスタッフに理由を説明して、穴を掘ってもらう事にした。夕方『穴掘りましたよ!』と報告にきたから、『ありがとう!』とお礼言って仕事をしてたら、再び私のところに来た。そして私に何かを差し出した。
工場にある材料の切れっぱしで作ったプラカードみたいなもの。そこには【コトリの墓】とマジックで書いてあった。手渡されたその瞬間、私の目には熱いものがこみあげ、丸坊主の ヒナの姿が・・・
優しさにふれた。こんな思いやりのある、子供みたいな無垢な優しさを持ってるスタッフがいる。
ヒナが亡くなってしまったのはとても辛いけれど、その引きかえに自分の会社には、こんな優しさを持っている仲間がいることを改めて感じた。

週末は丸坊主の ヒナに癒されて・・・亡くなり傷付いて・・・そして人の優しさにふれた。
私も心から優しい人間になりたい!!!学ばせてもらった月曜日。
これから忙しい毎日になりそうだけれど、心からの笑顔で私も成長していきたいなぁ・・・

丸坊主の ヒナ、ありがとう・・・

 
日本ではあまり馴染みのない
「スイスワイン」
その魅力に取り憑かれた日から
多くの人に知ってもらえる様に
「スイスワイン」と「人」とを繋ぐ

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