中嶋 千亜妃
2017.04.20
記憶
アラフィフの私くらいにもなれば、いろいろな方との公私ともに出会い、別れもある。
きっと、私は忘れていても相手は覚えてくれている事もあるかもしれないし、
もちろん反対の事だってあるだろうなあ。
だけど、現在の自分生活を中心に考えると名前も顔も一致するくらいの人数。
人はきっと現在必要な出会い、 適度なバランスの中で生きているのかもしれない。
そして、いつか過去になっていくのかも。
週末のニュース、いつもの感じでテレビを観ていた。
あー事故だったのかあ~近頃やけに多いなあ~ ツライだろうなあ~家族の方。
ところが翌日に、社名と名前が公表された。
その一瞬に気持ちがザワザワ、はるか遠い昔、受付嬢として勤務していた時代に引き戻された。
もしかしてあのお客様?一日50人から100人の来客だったし、
ましてやもう20年以上前なのに、自分でもびっくりしたけど、記憶に残っているお客様。
あの当時結婚されたばかりだったのかな?きれいな指輪にピシッとしたスーツにネクタイ。
丁寧な言葉遣い。さわやかな笑顔。
こういう方が将来出世されるんだなあ~と思って見ていた。
そしてやはり順調に出世の階段昇られていたとニュースで知った。
なんでもないようなやり取りだったのに記憶に残る方。
やる気に満ち溢れ、家族を守っていく責任を背負ったビジネスマンの
男性らしいオーラの記憶かもしれないな。
見捨てる事できなかった。優しい方
ご冥福をお祈りいたします。
by 中嶋千亜妃